めまいには色んな種類があり、
めまいがするからと言ってメニエール病とは限らない。
けっこう「めまい=メニエール」と思っている人は多いんだよね。
「めまいがする」
と話すと、
ちゃんとした医学の専門知識がありそうな人ですら、
「メニエールなんだね」
とか
「薬飲めば治るよ!」
と簡単に言うから驚くことがある。
最近、メニエール病の方々のブログなどを読んでいて、
ずっと考えていることがある。
重症の難治性メニエール(プロメニエラー)の人からは、
私のような軽症の初級メニエラーは、実はメニエール病ではなく、
単に“なんちゃってメニエール”なんじゃない?と思われているようだ。
別にそれが悔しいとかじゃないのよ:苦笑
そうであればどんなにいいか、ってこと。
私も重症者の方々の辛い話を聞くたびに、
私の病気は本当はメニエール病ではないから、こんなに症状が軽いのだろうか?
と思ったりもする。
(自分では軽いとは思っていないし辛いのだけど、重症者と比べてってことね)
私は今まで4カ所の耳鼻科に行き、
最初の2カ所は、まだ一度しか回転性のめまいを起こしてなかった時期なので、
メニエール病とは診断されなかった。
でもあとの2カ所では「メニエール病だろう」と言われた。
また、
メニエール病とよく間違われる「良性発作性頭位めまい症ではないだろう」
とも言われた。
「だろう」という言い方をされるのは、
耳の中は外からは見えないので、はっきりした診断が出来ないからよね。
造影剤を入れたMRIで内リンパ水腫が認められれば
『確定』ということになるのだろうけど、
私の場合そこまでの酷い症状にもならなかったので、
そういう検査をするところまでも至らなかった。
結局グレーのまま…。
今更だけど、やった方がいいのか、やっても意味がないのか?
メニエール病には厳密な【診断基準】があり、これを基に診断する。
1.10分〜数時間程度の回転性のめまいを反復する(数秒〜数分ではない)。
2.耳鳴り、難聴を伴う。
3.脳に異常がみられない。
4.原因を明らかにすることが出来ない。
これに自分を当てはめてみると、
まず2の耳鳴り・難聴は、今現在はそこまで酷くはないが、あると確信してる。
少なくとも発作の前後は酷かった。
突発性難聴が疑われる時も数回あった。
3も神経内科で検査してもらったけど大丈夫だった。
4も、原因不明には間違いない。
1の回転性のめまい、これは大きいのは二度経験したが、
どちらも数時間だった。
ただ、ずっと引っかかっているのが、
私の場合、一度目の発作と二度目の発作の間が14年空いている。
これを「反復する」と言って良いのかどうか。
それが悩むところだ。
でも一応、この四つは条件を満たしているだろうと思われる。
ただ、症状が「軽い」だけだと思うんだよね。
軽症だからメニエール病ではない、というのも違う気がする。
どうして重症や軽症になるのかは分からない。
内リンパ水腫の出来た場所、大きさ、数とか?
耳鼻科の先生の適切な判断があったかなかったかとか?
薬がたまたま合ったとか合わなかったとか?
発症後にカラダ優先の生活を送れたか送れなかったかとか?
元々の体質とか?
何がどう良かったのかは分からないけど、
回転性のめまいを最小限に抑えることが出来たのが
私の場合はラッキーだったんだよね。
これが運悪く何度も何度も繰り返すことになると、
それこそ難治性メニエールになってしまうのだろう。
軽症の私でも良かったり悪かったりを繰り返しているが、
重症者の良い時の状態は、
私の悪い時の状態よりも悪いのだろうね、たぶん。
メニエール病患者にとって何と言っても一番辛いのが回転性のめまい。
「めまい発作がせめて半年に一度になってくれたら…」
と言う重症者の言葉が、非常に切実で重い(涙)。
メニエール病の原因は内リンパ水腫。
これは分かっているようだ。
でもこれがなぜ出来るのかがまだ解明されていない。
どうかどうか、早く研究を進めて欲しい!!
一晩寝たらスッキリするような薬を開発して欲しい!!
#メニエール #めまい #診断基準 #定義 #内リンパ水腫